そもそも英語を話すとはどういうことなのか?

そもそも英語を話す(スピーキング)とはどういうことなのでしょう か。

 

英語を話す場面を想像すると、普通は相手がいてその相手に向かっ て自分が英語を話しているといった状況を思い浮かべると思いますが、 それをさらに細かく見ていくと、「英単語を口頭で並べている」というこ とに気づきます。 簡単な例でいえば、相手に自分の気持ちを伝えようとして、I love you. と「話す」としましょう。この場合、I とloveと youの3つの単語に音声 をつけて並べていることになります。これはもちろん日本語を話すとき でも言えることで、「話す」というのは単語を口頭で並べることに他な りません。これはどんなに長い文であってもそうです。 従って英語が話せるようになるには、英単語を口頭で並べる練習をす ればよいのです。しかし、もちろんその前に下準備が必要です。それは 何かといえば、英単語を覚えることと、英単語を並べる際の規則(文法) をしっかりと理解するということです。これらの準備ができたならばあ とはひたすら英単語を並べる練習をする(スピーキング)だけです。 長い間「日本人は英語の読み書きは上手だが話すのは苦手なのは学校 英語の欠陥である」といったことが言われてきました。この考えに私は 与しません。学校英語をきちんと習得したならば「話せない」というこ とは絶対にありえません。すでに述べたように私は学校英語以外の英語 をやったことはないのに話せたのですから、当然それは学校英語のおか げ以外の何物でもないはずです。 「学校英語を勉強しても話せるようにはならない」などと誤ったこと を言う人は間違いなく学校英語をきちんとやっていない人です。職業柄、 英語の上手な人を多く見てきましたが、彼らは100パーセント学校英 語を一生懸命勉強してきた人達でした。ですから「学校英語さえしっか りやっておけば、絶対に話せる」と断言できます。