カタカナ発音大いに結構ではありませんか。しっかりと自信を持って話して!

カタカナ発音大いに結構ではありませんか。しっかりと自信を持って話して!

 

日本にいる日本語を話せ る外国人の日本語も「カタカナ」日本語のはずです。それをとがめる人 はいません。「君の日本語はカタカナ日本語だ。おかしい」などと。「カ タカナ」日本語が通じるのならば「カタカナ」英語も通じるはずです。 よく日本人はLと㧾の発音の区別ができないなどと言われます。たし かにそういう人も結構います。しかし、これが原因で何か人命事故が起こったという話はついぞ聞いたことがありません。オースラトリアのレ ストランでliceと発音したら本当にliceが出てきたという話も聞いたこ とがありません。 相手は我々よりはるかにリスニング能力の優れたネイティブです。あ る状況下のある文脈における英単語をリスニングすること( 音声を聞き 取る )だけではなくてそれが本当は何を意図するのか理解することも優 れているのです。 従ってlice(シラミ。rice米と発音が似ている ) を注文されて怪訝な 顔をしながら野良犬を探しに行く人はいないでしょう。カタカナ発音ノー プロブレム。日本人英語学習者のやり取りを聞いていると発音がいい、 悪いを重視する傾向が伺えますが、そんなことは本質的な問題ではまっ たくありません。発音が悪いと絶対に自己卑下してはいけないし、他人 のそれについて論評することも控えるべきでしょう。 さて、テレビ局がほとんどカタカナ英語に近いアナウンサーを使う謎は もう解けましたね。日本人が話す英語なので、日本語の音声の影響を受 けるのは当然のことなのです。帰国子女は日本人なので、彼らを使うの は構いませんが、彼らでなくてはならないことはありません。 しかし、外国人で英語ネイティブを使うのは間違っています。これは 日本人が英語で海外へ日本のニュースを発信する番組なのですから。 カタカナ英語と失礼なことを言いましたが、これらのアナウンサーは 紛れもなくアナウンスのプロです。例え外国語であったとしてもなめら かに明瞭に発音します。さすがです。ぜひ一度お聞き下さい。カタカナ に近かろうと何だろうと堂々と自信を持って話すという日本人にとって のお手本を示してくれているのです。